2011年11月21日月曜日

世界の食は今 子どもを狙え!

なにを食べるかは個人の好みだから
自己責任と言う人が多いですが(政府も含めて)

赤ちゃんのときから宣伝の嵐にさらされて、それでも「個人の好み」?
今、子どもをターゲットにした食品業界のマーケティング戦略が問題になっています。

ドキュメンタリー「消費に走る子どもたち〜子どもらしさの商業化」(勝手な邦題)
Consuming Kids: The Commercialization of Childhood
(公式サイト) http://www.mediaed.org/cgi-bin/commerce.cgi?preadd=action&key=134

こちらで全編見られるようです。
http://topdocumentaryfilms.com/consuming-kids/

子ども自身が使うお金も少なくないけれど、もっと大きいのは、子どもが意見して大人に買わせる金額、年間7,000億ドル!
売る側は、どうやって子どもに駄々をこねさせるかということも研究しているそうな。

特定のブランドを売り込むことは当然、
さらに商品を買い続ける人生がすばらしいと思わせる。
実際、子どもたちに将来の夢を尋ねると
「宇宙飛行士!」などの職業から「金持ちになりたい」などお金関係に変わってきているそうです。

コマーシャルだけを消してもムダですよ〜
最近はテレビ番組そのものが広告になっているとか。
映画監督も、自分は映画を作ってるんじゃなくて、セールスマンだとぼやいているとか。
携帯にも、ネットにも、学校の中にも、
最先端のマーケティング技術や心理学を駆使した宣伝戦略が繰り広げられている。

食生活にもこれが大き〜く関係していて、
企業が売りたい商品を、喜んで食べ続ける人間が育ってしまう。

5歳の子どもが食べたこともないマカロニ商品を「これが美味しいのよ、私知ってるの」と主張する。
食べたこともないのに、自分の好きなキャラが美味しいと言ってるからと商品を抱きしめる小さな子ども。

貧しい家庭では、確実に子どもが食べるキャラ付の商品を買うことも多いそうです。
だって子どもが食べなかったら他の商品を買い直す余裕がないから。
子どもにとっては、みんなが食べているブランド商品を食べることが子ども社会での死活問題だから。

子どもに対するジャンクフードの広告を規制する国もあるそうですが、
そんなの「貿易障壁」って却下されません?

【参考資料】
Consuming Kids: Protecting Our Children from the Onslaught of Marketing & Advertising

Buyology: How Everything We Believe About Why We Buy is Wrong
前版?の邦訳が出ているようです。これからは無意識のうちに買いたいと思わせるマーケティングの時代。。
買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界

Poverty Bites: Food, Health and Poor Families

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