放射能時代の食料問題



食品の放射能汚染と内部被ばくに関する本 ☆ 食品の放射能汚染と内部被ばくに関する映像 ☆ 放射能汚染の実態〜どれぐらい広がっているの? ☆ 放射能汚染を防ぐ(広めている?)基準値いろいろ ☆☆ しわよせは弱者に ☆ 10億人が肥満の世界で10億人が飢えるわけ


◆食品の放射能汚染と内部被ばくに関する本◆



食卓にあがった放射能
高木 仁三郎、渡辺 美紀子 七つ森書館 新装版版 2011年
p. 47
興味深いのは、食生活に気をつけた人(汚染の高いものを避けた人)と食生活に気をつかわなかった人の汚染度の差が歴然としていることだ。適切な対策の必要性がわかるだろう。



チェルノブイリ食糧汚染
七沢 潔 講談社 1988年
★今、必読書! ぜひ復刊してください! なかったら地域の図書館へ。

p.58
また、87年1月からスウェーデン政府は、トナカイ肉など一部の汚染のきびしい食物に関しては、許容基準値を1キロあたり300ベクレルから1500ベクレルに引きあげた。去年300ベクレルを基準としたため国中で70パーセントのトナカイ肉が市場へ出荷できず、国が1キロあたり28クローネ(1クローネは25円)の補償金をサミと精肉業者に払い、総体で100億円近い国費を使ったことが背景にあるという。
「結局、1万人のサミのために、そんなお金を毎年使えないということですな。(略)」

p. 94 (西ドイツでは)
みずから測定を始めた市民たち
連邦政府レベルの安全対策が今一つ徹底せず、各州政府にまかされた汚染食糧対策もまちまちだった西ドイツでは、事故後、市民たちが自ら放射能汚染から身を守る運動を展開しはじめた。共同出資して食品中の放射能を測定分析できる測定器を購入し、測定所を設けて専任の検査員を置き、毎日、家族が食べる食品の汚染値を調べるという、きわめて具体的かつ実践的な形で、その運動は広がっていった。

p. 148 (旧ソビエト連邦では)
グラスノスチを反映してか、「当局はあてにならないから全部、自分自身で判断した」といった声も聞かれたが、多くの女性たちは不安ものぞかせながらも、当局が大丈夫というから安心です、といった意識のようだ。西ヨーロッパ各国と違い、ここでは市民たちの放射能に関する知識も乏しく、また当局も食糧の汚染に関する数値をほとんど公表しない。


放射能汚染の現実を超えて
小出 裕章 河出書房新社 2011年
p. 121-122(チェルノブイリの事故の後)
国が本当にいやがっていることは、公衆が汚染の事実を知ってしまうことであり、彼らの本当の防衛線は汚染データを公表しないという点にこそあるのである。(略)大切なことは、放射能汚染の真実を公衆に知らせ、一人ひとりが主体的に汚染と向き合う作業だと私は思う。


内部被曝の脅威 ちくま新書(541)
肥田 舜太郎、鎌仲 ひとみ 筑摩書房 2005年
p. 91 「長時間、低線量放射線を照射する方が、高線量放射線を瞬間照射するよりたやすく細胞膜を破壊する」ことが確かな根拠を持って証明されたのである。



☆☆

◆食品の放射能汚染と内部被ばくに関する映像◆



◆NHK総合テレビ「核は大地に刻まれていた〜“死の灰” 消えぬ脅威〜」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090806.html
2009年8月6日(木) 午後10時00分〜10時49分
http://www.dailymotion.com/video/xhq2hv_yyyyyyyyyyy-yyy-yyyyy-3_tech
ソ連は動物実験ではわからない内部被ばくについて調べていた
第4診療所 元所長ボリス・グセフ氏の発言
ソ連の核「実験は、収穫の季節の風の強い日を選んで行われました。この意味はわかるでしょう?」!!

◆「ダーク・サークル DARK CIRCLE」忍びよるプルトニウム汚染(1982)日本語字幕付き。
http://www.youtube.com/watch?v=CFz4aQ_N1e0
「動物実験の仕上げに、国防省は兵士を実験に参加させました」!!

◆放射能を噛みしめながら 1/10 小出裕章さん
原子力選択の意味を考える 〜 原発語り1【講演:小出裕章さん:収録1988年10月9日 於名古屋】
http://www.youtube.com/watch?v=Ny3hgBjwwxA
★放射能に汚染された食べものをどうするべきか、小出先生の深い思いをぜひ最後まで聞いて下さい。

◆◆チェルノブイリ事故の◆◆
10年後
◆『終わりなき人体汚染〜チェルノブイリ事故から10年〜』(NHK)
http://www.youtube.com/watch?v=4GcOF4prndE
(ナレーションより)「長い潜伏期間を経て、ガンや白血病などが急激に増加しています。そして放射能の影響は脳にまでおよんでいることが分かってきました」

20年後
◆『汚された大地で 〜チェルノブイリ 20年後の真実〜』(NHK 2006年4月16日(日)
http://www.youtube.com/watch?v=PHeq8TfSRBM
(NHKのサイトより)「史上最悪の原発事故からこの4月で20年、人々の苦しみは続いている。というよりむしろ悪化している。ウクライナにある、放射線を浴びた人々が集まって暮らすアパートでは、がんなどの重病患者が増加、毎週のように死者が出ている。さらに大量の放射性物質がまき散らされたベラルーシでは、ヒロシマ・ナガサキでは否定された「遺伝的影響」が報告された。」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/060416.html

そして25年後。
◆報告書:「チェルノブイリ〜大惨事の環境と人々へのその後の影響」
『Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environment』
「この本は公開された医学的データに基づき
事件の起きた1986年から2004年までに
98万5千人が亡くなったとしています
そしてその死者数はさらに増え続けています」
『Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environment』
ANNAls of the New york AcAdemy of scieNces VOLUME 1181、2009年
英語版はPDFで全文ダウンロード可。
http://www.strahlentelex.de/Yablokov%20Chernobyl%20book.pdf

日本語字幕付きでジャネット・シェルマン博士へのインタビューを見ることができます。
http://www.universalsubtitles.org/en/videos/zzyKyq4iiV3r/#
「事態は私が思っていた以上に深刻でした
人々が癌や心臓病で命を落とすだけでなく
体中のすべての臓器が害されて
免疫機能 肺 眼内レンズや皮膚など
すべての器官が放射能の悪影響を受けたのです
しかも人間だけではありません 調査した全ての生き物
人 魚 木々 鳥 バクテリア ウイルス 狼や牛など
生態系のすべてが 例外なく変わってしまいました」

(リンクが切れていたら、ネット上で動画検索してみてください)

☆☆

◆放射能汚染の実態〜どれぐらい広がっているの?



◇Save Child 子供を守ろう
全国の放射性物質検出ニュースまとめ
http://savechild.net/?p=1619

食品関係ニュース
http://savechild.net/?cat=13

◇守田敏也さんのブログ「明日に向けて」
明日に向けて(112) 放射能汚染が各地に拡大中・・・ 2011年05月14日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/24da6e3ad75d730622dbab7916ff40d7

明日に向けて(103)生活の周りに、溢れ出てきた放射能と闘おう・・・2011年05月09日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/17b87663746659983f03dd0caee2cbe2

◇フランスのアクロ社(ACRO)による日本の放射能モニタリング結果
http://www.acro.eu.org/OCJ_jp

◇全国の食品の放射能調査データ
http://atmc.jp/food/
農林水産省の発表する食品中の放射性物質の調査結果の全データをまとめています。
調査の行われた都道府県の食品を地域別、食品毎にチェックできます。
MIT客員研究員/産業技術総合研究所 河尻耕太郎様の作成よるデータを利用しています。

◇都道府県別データ・食品カテゴリ
厚労省公表の食品の放射性物質検査データからプレスリリース情報の追加を行い検索可能な状態にしたもので、(財)食品流通構造改善促進機構がボランティアで運用しています。
都道府県別データ件数
http://yasaikensa.cloudapp.net/browse.aspx

検査結果のある食品カテゴリ
http://yasaikensa.cloudapp.net/BrowseByProduct.aspx

◇文部科学省によるモニタリングデータ
上水(蛇口水)のモニタリング:毎日、水道蛇口から採取し、ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて核種分析調査
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303956.htm

定時降下物のモニタリング:毎日24時間、降水採取装置により採取し、ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて核種分析調査
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1305495.htm

都道府県別環境放射能水準調査結果
http://www.mext.go.jp.cache.yimg.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303723.htm

☆☆

◆放射能汚染を防ぐ(広めている?)基準値いろいろ



◇Save Child基準値まとめ「こんなにゆるい日本の暫定基準値」
http://happy-net.jp/uploader/kizyunti.pdf
★いろんな基準をわかりやすくまとめています。「国が定めた基準値以下は安全」という人に、PDFを印刷して渡してあげましょう!

◇厚生労働省「放射能汚染された食品の取り扱いについて」2011年3月17日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf

◇厚生労働省自身がこう言っている基準(美浜の会 3月28日厚労省との交渉報告)
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/mhlw_kosho110328.htm
・食品の暫定規制値では、1年で17ミリシーベルトもの被ばくになる !!
・食品の暫定規制値では、後になって健康影響がでるかも知れない !!

◇ドイツ放射線防護協会「日本における放射線リスク最小化のための提言」2011年3月20日
http://icbuw-hiroshima.org/wp-content/uploads/2011/04/322838a309529f3382702b3a6c5441a31.pdf
「乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり 4 ベクレル〔以下Bq:訳者注〕以上のセシウム 137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。成人は、1kg あたり 8Bq 以上のセシウム 137 を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。」