2011年11月16日水曜日

日本の食は8割を外食と加工品に

日本人が1年間に飲み食いする73.6兆円(平成17年)のうち、
53.2%は加工品で、
28.5%は外食して、
残り18.4%だけを家庭で料理して食べているそうです。

農林水産省/飲食料の消費に関する統計
http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/22.html

どういうことかというと、
「私たちは食べるものの8割強を企業任せにしているのである。安全な食卓を取り戻すには、私たちを取り巻くさまざまな条件、人間らしい働き方、人間らしい生き方ができる賃金と労働環境を取り戻すことが必要になる。いま食の問題は、こうした働く者の権利まで含む広がりの中でとらえなければならない時代になっているのである」(p.205-206『食大乱の時代』)

もちろんワーキングプアだったら料理する時間もとれないし、
適切な食材が手頃な値段で買える環境がなかったら料理はできないし、
そもそも「プロが作った食事の方がおいしくってスマートなんだから、
食事のことは私たち(企業に)まかせなさい〜」って、ここ数十年宣伝されてきたから。
(Kitchen Literacy)

でも、私たちの身体と心を築く食べものを、
8割も他人任せにしてだいじょうぶ?

自分で食材を見極めて料理することを忘れたとき、食文化は依存の文化になると。
The Unmanageable Consumer

人間らしい食を取り戻すには、
人間らしい働き方、人間らしい生き方ができる世界が必要なんだと、
そう思います。

【参考資料】
農林水産省/飲食料の消費に関する統計
http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/22.html
食大乱の時代』(日本語)
The Unmanageable Consumer
Kitchen Literacy: How We Lost Knowledge of Where Food Comes from and Why We Need to Get It Back

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