2011年11月16日水曜日

大手スーパーが食を支配するイギリス

今まで嬉しそうにロンドンのファーマーズマーケットのことを報告してましたが、
たしかにこのところ数も増えてみなさんがんばってますが、
でも、その販売高って全体の1%にも満たない、かわいいもの。

イギリスでは、大手スーパー4社が飲食料販売の62%を占めてます。
しかも、テスコ1社が全体の4分の1を占めるという巨大ぶり。


個人経営の食料品店は2015年までに多くが閉店するであろうとか。。
卸売市場はすでに崩壊状態。
だって、大手スーパーは独自のグローバル流通網を持っているから。
ケニアの畑からロンドンの店まで、ぜ〜んぶ自分たちで押さえているから。

地域の小売店が崩壊したところで、
大手スーパーが貧困地帯から撤退すれば、
「food desert」と呼ばれる食の不毛地帯ができるというわけ。

近所にファーストフード店しかなくて、
まともな食材を売っているスーパーは運転しないと行けない。でも車はない。
そうしたら食生活はどうなる?

「肥満とは、肥満を作り出す不自然な環境に、自然に反応した結果と考えられる」
勝手な邦訳『肥満惑星〜いかに我々自身と地球とを食い殺しているか』より。

世界でも、じつは大手スーパー30社が、全世界の飲食料品の3分の1くらいを販売しているそうです。

【参考資料】
Hungry City: How Food Shapes Our Lives
Planet Obesity: How We're Eating Ourselves and the Planet to Death
Poverty Bites: Food, Health and Poor Families
Defra "UK - Food statistics pocketbook"
http://www.defra.gov.uk/statistics/files/defra-stats-foodfarm-food-pocketbook-2011.pdf
Food inc: corporate concentration from farm to consumer
http://www.ukfg.org.uk/docs/UKFG-Foodinc-Nov03.pdf
OECD Health Data 2011 UK
http://www.oecd.org/document/30/0,3746,en_2649_37407_12968734_1_1_1_37407,00.html

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