2011年10月21日金曜日

肥満大国イギリス

イギリスに来て以来、食料政策センターでもBBCのニュースでも、あまりにobesity(肥満)の話が出るので、正直、問題はそれだけでもないでしょうという気もしてたのですが。。
数字を見て、なっとく。

世界No.1の肥満大国はアメリカ。
ヨーロッパNo.1の肥満大国はイギリスです。

世界の肥満大国トップ10はこんな感じ。
http://www.nationmaster.com/graph/hea_obe-health-obesity


最新の数字では
イギリス23%と横ばい、アメリカは34%に増加。
それにくらべりゃ日本は3.9%と低レベルだけど、
1980年には2%前後だったのが倍増しているわけだから油断はできません。

ざくっと作ってみたグラフでこんな感じで増えてます。
しかもこれは大人の数字。子どもの肥満は?


(出典:OECD Health Data 2011 at www.oecd.org/health/healthdata

超独断と偏見で乱暴にコメントすれば、
食と農の大企業主導のもと、工業化された食品が牛耳るアメリカ。
NAFTA自由貿易によって食と農を破壊されたメキシコ。
料理は使用人がするものとさげすんできた貴族層と、
近代化により都市の労働者になって料理を習うヒマもなかった労働者層と、
そのため料理を知らない・したくないから「6種類のレシピ」と外食・買い食いに食生活を依存するイギリス。

それから食の自由貿易化によって肥満大国を後追いする日本と韓国。
そんなところでしょうか。

マーティン先生に勧められて入手しました。
Planet Obesity: How We're Eating Ourselves and the Planet to Death
勝手な邦訳で『肥満惑星〜いかに我々自身と地球とを食い殺しているか』

詳しくはまた追って報告します。

最近、ネットで聞いた肥満対策のアドバイスで私が同意するのは、
・原材料が5つ以上ならんでいる食品
・発音できない(読んでも分からない)原材料が書かれている食品
は食べないこと、でした。

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