2011年9月28日水曜日

ロンドン市立大学食料政策センターでの授業が始まりました!

そもそも「食料政策とは何か?」ということは1年かけて議論するようですが(笑)
今週の授業のポイントをざく〜っと一言で紹介すると、

Tim Lang先生の授業では、
私たちの食料について、誰が、どこで、どのように決めているか。
1)政府が政策で定める時代はとっくに終わっていて、
しかも食=農業政策の時代も昔の話で、
2)今は量販店や加工業者など食べものを供給する企業が独自の決まり(都合)で決めている部分も大きくて、
3)それに対して消費者側からも要求やキャンペーンなどでの働きかけがあって、
その三角形で考えなければ現在の食料問題の本質は見えてこない、と。

ティム先生のお話は『フード・ウォーズ―食と健康の危機を乗り越える道』や『Food Policy: Integrating Health, Environment and Society』に詳しいです。

Martin Caraher先生の授業では、
消費者の選択とか、食育や栄養教育とか、それも大切ではあるけれど、
もっと大きな力が構造的(先生は「setting」と表現してました)に働いて、
個人がぜんぜん気がつかない間に、構造的に個人の食の選択が大きく変えられるものだと。
つまり、私たちが健康的な食生活を心がけていても、知らないうちに不健康な食事をさせられていることもあるとのことでした。

マーティン先生の講演、こちらで音声とスライドが掲載されてました。
http://backdoorbroadcasting.net/2011/05/martin-caraher-food-and-urban-space/

参考資料にナオミ・クラインやアマルティア・センが含まれていたのはさすがです。
マーティン先生の方が食と貧困問題など扱っていて、私の方向性にあっているかな。

さあ、週2日の授業といえども、来週までに500ページは読まなきゃいけないから、がんばがんば!

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